おしょうのお代わり
みそ作りの時に煮る豆をつまみ食いする誘惑にかられた和尚と小僧のお話。

やまやまのへっぴりじい
正直じいさんと欲張りじいさんの対決もの。今回は、正直じいさんが一芸の持ち主で軍配が上がることになる。

カニのあだうち
サルにいじめられ泣いているカニのところに助太刀にやってきたのが、タマゴとヘビと臼。さておなじみの「さるカニ合戦」はどのように進展するのでしょう?

ケラ売りじいさま
ケラとは時代劇によくでてくるミノのこと。そのケラ作りを生業とするじいさまが山で出会った男とは?

わらしべ長者
おなじみ「わらしべ長者」です。家を放り出された遊び人の主人公が幸運を重ねて長者になるお話を盛岡弁の語りでどうぞ。

山鳥のおん返し
木こりがヘビから日頃仲良くしている山鳥を助けたところ、ヘビの怨念は忘れたころ、木こりを襲います。

キツネのむこ入り
おなじみ、キツネと人の化かし合いシリーズ。キツネにだまされないと自慢する男の第2弾です。さて、その結末は……。

月日のたつのははやいもの
雷よりも月日が速い。そのわけは、伊勢参りに3人連れだって行ったときのこと……

沖の乙姫様
正直な貧乏人といじわる長者のいれかえっこ物語。正月の信心の深さがいかに二人の運命を取り替えるのか。

おにぎりとじぞうさま(その二)
前回のつづき。隣のばあさん、じいさんをたきつけて、おにぎり持たせて山へ行ったところで、さあ大変!

おにぎりとじぞうさま(その一)
山に柴刈りにでかけたじいさまがおにぎりころりんでじぞう様に。すると地蔵は、じいさまに耳より情報を教えてくれるのでした。

キツネとタニシ
狐は昔話の世界では、どうしてもズル賢いイメージが抜けない。弱い仲間を騙したり、苛めたり。てに負えないイジメッコだ。敏捷な狐とタニシじゃ、勝ち目がない。そこで一計案じたタニシ殿・・・・

うんとく(その二)
川底の御殿から醜い子供を預かったじいさん。その顛末はいかに。後編。

うんとく(その一)
似た話が、県南江刺、北上、遠野、紫波にあるが江刺では山の洞穴に柴を投げ込み連れてきたワラシは、へそから金の小粒を出し財を成す。欲張り婆はワラシを殺し、悲しむじいはヒョットコ面を柱に掛け竈神とする。前編。

キツネのくれだかぐれ頭巾
「キツネに化かされる奴はバカ者よ」いつも自慢の自惚れ爺さんが、キツネにマンマと騙されて、「負けた証にせしめた頭巾。得意になった爺さんが、キツネの話を真に受けて、よせば良いのに悪戯気・・・さて結末は?

きつねどカワウソ
昔話に登場する動物には結構狐が多い。人間社会にあっては化かして悪さをする悪役だ。タヌキも人を騙すが愛嬌のある感じだ。狐は狡猾、ズル賢いというイメージが強い。動物の世界でもいじめ役が多く……。

べごを連れた雪女
シンシンと降る雪の中、川岸の堤防を橇やスキーで遊び呆けていた子供のころを思い出す。暗くなり気づけば一人。慌てて家路に向う。薄暮の中、雪を被った立ち木に雪女!?いつか太一になっていた己に気づく。

若水
人は誰しも死しては極楽浄土をと願うもの。仏の教えを信じ、無心に極楽世界を夢に見て、この世でまじめに生きる若者と、信じる気持ちを弄ぶ狡猾長者の結末は? 現世で富を得た長者も、極楽浄土に行けるか?

極楽世界
人は誰しも死しては極楽浄土をと願うもの。仏の教えを信じ、無心に極楽世界を夢に見て、この世でまじめに生きる若者と、信じる気持ちを弄ぶ狡猾長者の結末は? 現世で富を得た長者も、極楽浄土に行けるか?

姥捨山
己の身をも顧みず、子を思う親の情。罪を犯しても親を匿う、子の心情。「亀の甲より歳の功」だてに長生きしてない経験に、思わぬ事で困難を見事解決、大手柄! 殿の褒美に、孝行息子の願い出たものとは……。

モチをおっかねがる男
何とまあ強度の餅アレルギー? の男があったもの。地家に嫁した娘を思う親心。好きな餅をたべさせたいと一計案じてみたものの……。何故かお餅がおっかない! 奇妙な男のバカ婿話を、お聞きあれ。

火男の話
黒光りする板の間。土間には竈。煤けた真っ黒の壁には何やらお面が。 面は定かでないが、これが竈を司る竈神様だ。カマドは又身代を意味する。有り難い神様だ。あの剽軽なヒョットコが火男から出た呼び名。

せっとこ
子供に語る昔話の定番。少々おつむの弱いバカムコばなしのひとつ。バカムコといわれるが、いわゆる「婿」に限らず、息子(倅)も総じて言われている。子供が親戚に行く設定あり。「せっとこ」は掛け声、「どっこいしょ」もある。

笠地蔵
貧しい北国各地に似たような話がある。優しいお爺さんがお礼に宝をもらい、幸せに年越しし裕福に暮らすという幸せ物語。小学校の教科書にも載る定番物語。また、売れ残った布で頬っ被りをさせるパターンもあり。

たろひの嫁ご
今年は暖冬で、朝の光に輝く長い「つらら」にお目にかからない。背は高く、ほっそりとスタイルよく、色は透き通るように美しく……。古今男の望みは変わらないものか。ブラックユーモア的なお話。

石割桜
盛岡地方裁判所の構内に、国の天然記念物「石割桜」がある。大きな花崗岩を割って育つ桜の古木は、樹齢330年以上と言われ市内で一番に開花する。石の割れ目に芽生えたか? 大樹となって石を割ったのか? その由来について、おもしれ言い伝えがある。

としとりたぐねぇ男
昔は年齢は数え年。お年とりの夜にひとつ歳をとって元日には一歳だけ成長した気分で新しい年を迎えたものだ。他愛もない望みで歳をとりたくない男もいるが、高齢となれば、やはり歳はとりたくないものだ。

ご年始(バカむこの話)
昔話の主役のひとり、愚かな婿(息子)の所業に大笑いする。なぜか愚かな嫁はあまり登場しない。だが、欲の皮を突っ張ってるのは欲張り婆が多い。人は昔も今も、自分より愚か者の行いを語って優越感を感じるのかな?

たぬきゅう
たぬまのきゅうのじょうだから、通称“たぬきゅう”。旅芸人のたぬきゅうが、山の化け物におびやかされている村を偶然に救う顛末。

お坊さんのおくりもの
吹雪に道を阻まれて、転げ込んだ旅の僧。せめて一杯の粥でもと、気遣う優しいお百姓。貧しい暮らしのもてなしは、囲炉裏の暖と朝餉のみそ汁……己の暮らしは貧しくとも、他人を思いやる心の優しい人でした。

いいかんとふうふうばたばた
欲張り和尚さんも小僧たちのトンチに参った参った! 小僧を寝かしたその後でこっそり食べるうまいもの。一計案じた小僧たち。改名したいと申し出た。その名はナント! 「いいかん」と「ふうふうばたばた」?

竜神の神楽
ローレライの話を思わせる陸中海岸の伝説。岬の岩穴から聞こえる美しい音色。殿の命令で究明に向かったのは、、仲の悪い二人の若い漁師だった。岩穴の上には、妖気漂う白衣の長い髪の女の姿! 若者たちの運命は?

むすめの命のばし
人の一生は産まれた時に、すでに決められているものなのか? 来世の資料には、死のシナリオが記録されているなんて……。しかし、それも接待作戦によって改ざんされるなんて、娑婆の世界と変わりませんね。

ではっていった貧乏神
むかしむかしの年とりは、歳神さまをむかえるために物忌(ものい)みし、いろりに新しい薪をそなえ、終夜、火をたやさぬようにしたという。貧乏暮らしの爺婆も、貧しさゆえのケンカから囲炉裏に炭火をつみあげて、家じゅう真夏の暖かさを……。

屁ったれ婿
笑いをさそう「屁ったれ話」は、子供に大人気。屁ったれ嫁の話は有名だが、屁の音で盗人を追い払った話も全国各地で語られます。けがの功名ならぬ、屁の功名? でしゅうと殿にめんもくをほどこして、お金もたんまりいただいた。

ヘビとワラビ
やっと雪もとけ山にものどかな春がおとづれ、成長の息吹が感じられる。冬ごもりから抜け出したヘビものんびり昼寝。(武田礼子編「わがのむかしばなし」より)遠野地方でもヘビよけのまじないが若干異なるのも面白い。

へっぴり番人
盗人(ぬすっと)とじいさんの一騎打ち。奇妙な特技を持つじいさんが、米蔵の番人をたのまれた。じいさんは今でいう警報機の役目を果たすのだが、盗人もばかじゃないので、その仕組みに気づいてしまった……。

だまされた狐
さかしいばあさん、仇討ち。むかし話には、さまざまな動物が登場します。狐はずるがしこいイメージで、人間社会に現れて、化けて化かして化かされて……。いつもダマされている人間が、老獪な古ギツネをだます痛快ばなし。

天の福、地の福
他人が捨てるようなものも暮らしに生かし、貧乏ながら正直に生きる爺。神さまがさずけた正夢は、天からふってくる恵みの小判だった。地にあるものはきっと誰かの所有物にちがいない……。

レンコンど大根
世間知らずのバカ婿の穴があったらはいりたい恥ずかしい話。

もち焼き和尚さん
ご存じ和尚と小僧のおはなし。これまた利口な小僧の知恵に勝負あり! 一生一代の大仕事、柱建ての祝いには、親戚縁者に隣人もみんなあつまりお手伝い、建前の日にはのぼりを立てて、ハレのおもちを大振る舞い。

鬼の面こをかぶった孝行娘
貧しい家計をささえるために、おさない娘を奉公に。娘をおもう親心、両親案じるやさしい娘。滅多に里へはかえれない、でんわもなかったその昔。募るおもいは親のこと。奉公あけてよろこんで家路についた娘の前に……山賊の姿が!

暑がり和尚さんの寒風袋
寒けりゃ、暖房。暑けりゃ冷房。今の世界は便利な暮らし。昔々の時代は、クーラーはおろか扇風機もない。寒い冷気を真夏までしまっておけたら良いだろな。暑がり和尚さんは考えた。

欲ばりな三人男

ギラギラ照りつける真夏の太陽の下。峠を越える旅人も、山ではたらく人たちもだれでも楽をしたいと思うもの。でもちょっと欲ばったこの三人、神様にお願いしてはみたものの……とんでもないことになった!

おしらさまの田植え
東北各地に残る民間信仰のご神体おしらさまは、旧家に伝承し所により、おこないさま、おしら仏ともよばれ目の神様、養蚕の神様とも云われて居る。長者の家に祀られるおしらさまが田植えを手伝う話。

チャグチャグ馬っこ
旧暦端午の節句、愛馬の日頃の労をねぎらい安全を祈願する、馬産国岩手ならではの民俗行事。由来については諸説があるがこれもその一つ。
現在は6月第2土曜日に行われ、国の無形文化財としてしてされて居る。

産神様の運定め
端午の節句に柏餅を食べるのはナゼ?
正直者の大工の徳兵衛さん、思わぬことでわが子の運命を知ることに。
運命の日、偶然が子供の命を救った!それは……節句の由来話。

飯をくわねぇ女房
飯を食わない女房欲しい。望みかなって娶った嫁御は鬼だった!
とがめた亭主はさらわれて、あわやのところで逃げ出して、思わぬ所で命びろい。今はあまり見られなくなった五月の節句の習わしの由来話。


《参考文献》
☆岩手のむかし話(岩手県小学校国語研究会編) ☆岩手の民話「とっておきのはなし」(NHK盛岡放送局民話研究会編) ☆ゆりいかが聞いた岩手の昔ばなし(加藤ゆりいか編) ☆石鳥谷の昔話(石鳥谷町商工会企画) ☆岩手県の民話(日本児童文学者協会編) ☆わがのむかしばなし(武田礼子)2-4 ☆岩手むかしばなし散歩(森田純)1-3 ☆いわてのメルヘン(金野静一) ☆岩泉の昔ばなし(高橋貞子) ☆日本昔話通観(岩手編)